こんな働きもあるIGF-1

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育毛物質IGF-1


元々ヒトの成長に欠かせないIGF-1の働きは多岐に及ぶ

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◆ IGF-1のはたらき


知覚神経の刺激によって増えてくるIGF-1は、アミノ酸が約70個連なってできるペプチドであり、体中の組織で作られます。





細胞の生存や若返り、分化増殖などを促す作用があり、ヒトの成長と抗老化に不可欠です。


人間が最も著しい成長をとげるのは思春期です。この時期になると脳下垂体からの成長ホルモンの分泌が活発になってきます。


成長ホルモンは、筋肉量を増やし、骨を丈夫にして成長させます。また、脳の海馬の神経組織も成長させます。


しかし、これらは実は成長ホルモンの直接作用では無く、成長ホルモンによって増えたIGF-1が発現させています。


IGF-1は加齢とともに体内で減少して行き、老化現象や生活習慣病のリスクが高まります。IGF-1は老化の抑制や健康を維持する作用があると考えられています。


人間の体内でIGF-1がどういう働きをしているかは、IGF-1を作ることが出来なくなる病気の患者さんの症状から知ることが出来ます。


この病気は2種類あります。

1つ目はIGF-1を作る成長ホルモンが欠損した成長ホルモン欠損症、2つ目は成長ホルモンは作るがIGF-1が作れないラーロン症候群という病気です。


● 成長ホルモン欠損症


成長ホルモン欠損症では、脳下垂体からの成長ホルモンの分泌が低下するので、血中の成長ホルモン濃度が低下し、心身の成長が阻害され、低身長などの発育不全が認められます。


● ラーロン症候群


この病気はイスラエルの医師ラーロンによって発見されたため、ラーロン症候群という名前が付いています。


ラーロンは低身長、肥満、低血糖を示す3人の小児を診察した所見として、成長ホルモン分泌低下による小人症としました。


当時は成長ホルモン濃度を測定する技術が確立されておらず、小人症と診断したのですが、その数年後、測定技術が確立し改めて3人の小児の成長ホルモン濃度が測定されました。


結果は意外にも高レベルでした。原因は成長ホルモンレセプター(受容体)の構造異常でした。これが構造異常になるとIGF-1が産生されす、結果として小人症になることが判明しました。


IGF-1の作用を以下に紹介します。



◆ 筋肉や骨の発達を促進し骨粗鬆症も防ぐ


ラーロン症候群の幼児期の患者は、未治療の場合は成長速度が遅く、低身長のほか、手足も小さいのが特長です。


最終身長は、男子で116〜142cm、女子で106〜141cm、体重は増えますが、筋肉の成長が悪いため特に女子では股関節に痛みや腫れが生じ易くなります。


また、骨の発達が悪く、脊椎関節の退行性変化や脊椎管狭窄が起こりやすく、若い人でも骨粗鬆症が認められます。


IGF-1が骨や筋肉の発達や機能維持、骨粗鬆症の予防に大きく関与しているといえます。



◆ 爪や毛髪の成長、肌の老化防止


頭皮でのIGF-1は、毛髪のもとになる毛母細胞を養う毛乳頭細胞で産生されます。毛母細胞にはIGF-1レセプターが存在し、IGF-1が作用して育毛効果が出てきます。


1本の毛髪の寿命は3〜6年です。毛髪は成長期(2〜6年)⇒ 退行期(2〜3週間)⇒ 休止期(100日)からなる、毛周期が認められます。

髪が伸びてくる成長期は全ての髪の90%がこの状態にあり、この時期の毛髪は1ヶ月に1cm程度伸びます。


退行期は全ての髪の3%がこの状態にあり、この期間には毛根の退縮が認められます。

毛乳頭と毛根が隔絶される時期が休止期で、全ての髪の10〜15%がこの状態にあります。


休止期から成長期に移行する時期に新しい髪の芽が出来ますが、同時に古い毛が抜け落ちて行きます。この時期、毛髪は1日に100本程度抜けます。


脱毛症では、毛周期のうち成長期が短縮し、退行期や休止期が長くなり、その為、髪が抜け易く、また生えるのに時間がかかるため薄げになります。


IGF-1は毛母細胞に作用し、毛周期のうち、成長期を延長させ、退行期や休止期を短縮させることで、育毛効果を発揮します。


また、髪のタンパク量を増加させ、髪のコシ・ツヤを良くします。また円形脱毛症の原因となる毛根の炎症も軽減します。



◆ 自然治癒力高めて育毛力を上げる


人間の体には病気や怪我から自ら治す自然治癒力が備わっています。同じ病気でも軽く済む人がいたり、長引く人がいたり、個人差があります、


この個人差は治癒力の差によります。脱毛症で言えば、髪の毛を生やす力と言えます。


西洋医学の礎を築いたヒポクラテスは、病気の発症と治療の要因として、患者を取り巻く環境と、生体の自然治癒力の2つが重要であり、これらの要因を改善する事が、病気の予防と治療に大きな影響を与える、と考えました。


そして、全ての病気には、患者それぞれに発症させる要因がある、として、患者の病気のみを治療の対象とするのでは無く、個々の患者の精神と体を、生活環境も含めて総括的に捉え、治療の対象とすべきである事を提唱しました。


病気の治療に重要なことは、病気の原因となった環境を改善し、かつ治癒力を高めることであるという提言を残しました。



◆ その他のIGF-1の作用


その他のIGF-1の作用は項目だけの紹介に留めます


・視力維持と近視の予防

・歯の成長と維持

・心臓機能の維持

・神経系の発達と知能の向上

・新陳代謝の改善

・生理機能の発達

・肥満防止

・抗うつ作用